我が家の愛犬、なんと5.5kgもあるトイプードル!名前は「チョコ」です。 チョコは、私が忘れかけている大切なことを、いろいろと気づかせてくれます。
家族が出かけると、ずっと玄関の方を向いて座って待っています。まるで忠犬ハチ公のように。 時には寝ながら、朝から夜まで。家族全員が揃うまでその状態が続きます。帰らない誰かがいる場合は、玄関を向いたまま寝てしまうこともあります。これはきっと「家族愛」なのでしょうね…。 私もチョコを飼うようになってから、まっすぐ家に帰る楽しみを知りました。今まで何をしていたのだろう、と思うほどです。

また、チョコは危険予知に優れています。 たとえば、物が上から落ちそうな時や、何かにぶつかりそうな時、まず距離を取ります。そして、状況をしっかり観察し、危険が起こった際にはいち早く逃げるのです。 昨年の元旦に発生した能登半島地震でも、揺れ始めると真っ先に部屋の真ん中に避難していました。余震も私が気づく前に察知していました。 命を守るための準備や災害への備え、危険を回避する行動など、見習いたいことがたくさんあります。
そして、もうひとつ学びたいことがあります。それは、「しっかり目を見て感じ取る力」です。 チョコは、人が会話している時や呼びかけられた時、必ず目を見て判断します。そして、相手の喜怒哀楽を感じ取るのです。 私自身はどうだろう、と時々反省します。しっかり相手の目を見て感じ取れているのか、時には流してしまってはいないのか、と。
そんなチョコも、2歳の時に原因不明の下痢が続き、3週間入院して生死をさまよいました。今ではその頃のことが嘘のように元気に暮らしています。 これからも家族の大切な一員として、ずっと一緒に過ごしながら、私にいろいろな気づきを与えてもらいたいと思っています。

A.KITAMURA