【あなたの家は大丈夫?新耐震基準は安全基準?】
今年の元日に起きた能登半島地震のことで、あまりにも間違った情報がテレビやネットで流れていましたので、どうしても皆さんに本当の事を知ってもらいたいので書かせてもらいます。
「能登半島地震」 1月1日16時10分 最大震度7の大地震が発生しました。連日被害状況が伝えられる中、1月6日の読売新聞にこんな記事が掲載されました。
≪読売新聞記事からの抜粋≫
「新耐震基準」導入後に新築・改築でも半数の木造家屋が「全壊」に…
石川県能登地方で1日に起きた最大震度7の地震で、木造家屋の被害が相次いだ同県 珠洲すず市では、「新耐震基準」導入後に建てられたとみられる家屋が倒壊していたことが、金沢大などの現地調査で分かった。
皆さんはこの記事を読んでどう思いましたか?「新築でも木造の半分は全壊するんだ。」って思いませんでしたか?
ネットでも話題になり、テレビでもワイドショーなどで取り上げられていました。私の家族からも「うちは大丈夫?」って聞かれました。
これはややこしい話なのですがそもそも新耐震基準は新しい基準ではないんです。
新耐震基準は1981年に出来た基準で、いまから43年前の基準で、阪神淡路大震災を機に見直しされて、2000年には改正されています。これが現行の建築基準法の基本となっています。確かに名前は「新耐震基準」(1981年基準)なので間違いではないのですが、それをあたかも「新しい今の木造住宅」でも倒壊するって誤解されるような言い方になっていて、「木造住宅は地震に弱いんだね」って勘違いする人が出て来てしまいます。今回倒壊した住宅は、耐震強度の低い住宅(木造だけでなく、鉄骨造もRC造もです)がほとんどだったということを知っておいてもらいたいです。
大災害が起こるたびに、デマやフェイクニュースがSNSを中心に出てきます。「今回の地震は人工地震」なんて話もありました。少し調べればデマだとわかるんですが、一部では昔からの陰謀論と合わさって推論、空論、色々発言する人がいます。大切なのは鵜吞みにせず、情報の発信元の専門性を確認し、先入観だけで捉えないことです。
もし地震や耐震に関してもっと詳しく知りたい方は、私たちにご連絡ください。
当社は、お客様の家族の健康と命を守れる住まいづくりに真摯に取り組んで、一件でも多くの地震に強い家が建つように祈っています。
H.SATO